Answer to questions (in written Japanese)

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    • #2075

        Below are the answers to questions in written Japanese

      • #2076

          1. 素晴らしいろう者支援プログラムですね。そもそもこのような支援を提供するために、大学や政府を説得する最初のステップは何だったのでしょうか。

          最初のステップは、支援の必要性と、政府の障害者法に関する法的枠組みを示すことでしょう。国ごとに法律や政策は異なります。ここでは、私たちがどのようにしてプログラムを立ち上げたかを説明します。あなたの地域、大学、政府に働きかけるためには、その既存の枠組みを参照する必要があるでしょう。

          故デズモンド・パワー・AM名誉教授は、ろう者がろう者の先生になることを、個人的に望んでいました。1985年に当時のブリスベン高等教育学校(後にグリフィス大学に統合)で、教職課程の学士号を取得したろう者の学生を支援する革新的なプログラムを設立したのが、デスモンド・パワー氏でした。1985年に5人の学生が教職課程を開始したのは、そのような機会均等を求める法律が制定されるずっと前のことでした。デスモンドは時代に先駆けて、クオータクラブとライオンズクラブから通訳のための資金と、第1期生のための特別補助金をプログラムに提供しました。彼は資金調達と、その分配を行いました。

          ろう学生支援プログラムは、国内で最も広範な支援サービスをろうの学生に提供し続けており、その分野ではトップを走っています。ブリスベンの他の大学や職業教育機関に通う学生への教育通訳支援も行っています。プログラムは35年以上にわたり、ろうの学生に通訳、ノートテイキング、技術的・教育的支援を提供してきました。プログラムはろうのスタッフによって運営され、教育、科学、社会福祉、ビジネスなど、あらゆる種類の学位を取得するろうの学生をサポートしています。

          今日、オーストラリアの法律では、全ての大学が、入学条件を満たしていれば、ろうの学生に勉学の支援を提供することを義務付けています。グリフィスのろう学生支援プログラムは非常によく機能しており、同じ都市圏にある他の主要大学である、クイーンズランド大学とクイーンズランド工科大学は、グリフィスのスタッフを雇って、学生に支援を提供しています。グリフィスは過去に、サウス・クイーンズランド大学やサンシャイン・コースト大学の学生をサポートしたこともあります。グリフィスはブリスベンのTAFEに加盟する多くの教職専門学校にも、通訳支援やろうの学生を支援するための情報を提供しています。

        • #2077

            2.     ろうの留学生は、どのコースにも登録できるのか、それともろう者向けのコースにのみ登録する必要があるのでしょうか?受講したいコースにはどれでも、通訳がつくのでしょうか?手話(例:オースラン)を知っている教師はいますか?

            留学生はどのコースにも入学することができますが、コースの履修条件を満たす必要があります。ろうであることや、聴覚の程度で制限を受けることはありません。重要なのは、入学要件を満たし、コースを修了する能力があり、コース固有の要件を満たしていれば、入学できるということです。本校には、現在、歯学を専攻しているろうの留学生がいますし、さまざまな分野でろうの学生が活躍しています。

            通訳支援はオースランで行われるので、ろうの留学生はオースランを学ばないと、完全には理解できません。グリフィス大学は、学生が地元のろうコミュニティに参加し、オースランを学ぶ機会を提供する支援ができます。まだオースランや英語を学習中であれば、学位取得のための授業では、ライブで、英語の字幕サポートを受けることができます。勉強を始める前にオースランのスキルを身につけることを強く推奨していて、時には、オーストラリアのろう者の家庭に身を置くことが、この急成長の助けになることもあります。

            グリフィスでは過去に、流暢なオースラン使用者や、自身がろう者である教師や講師がいました。現在はいませんが、状況は変化するもので、学生が入ってきて学んでから講師になったり、講師が自分の興味のために言語を学んだりすることもあります。現在、オースランの博士号を取得している学生がいますが、その学生を指導しているのは、博士号を取得しているろうの非常勤の指導教官ですので、ろう者主導で行われています。

          • #2078

              3.     多くのろう者は、書記言語のせいで差別されています。これはオーストラリアでも起こりますか?この状況に、どのように対処していますか?

              英語のスキルがコースの成果に内在している場合は、英語のスキルを身につける必要があります。私たちは、このスキル発達を支援する橋渡しのプログラムを用意しています。また、全ての筆記提出物について、スペルや文法に過度の減点を課さないよう、合理的な調整を交渉しもします。グリフィス大学には、学生が提出する前に筆記課題を見直し、文章や文法の間違いを修正するための支援を行う手段がいくつかあります。学習アドバイザーや留学生は、特に大学院課程であれば、学生主導の団体を利用して、筆記課題全体を見直し、間違いを修正することができます。

              学生が、英語力のせいで妨害を受けるのはよくありません。これは小さな障壁であり、対処することができるものです。

              内容を理解した上で、研究することが最も重要であり、そうできれば、他のことが全て、可能になるのです!

              ろうの学生が英語教育の学位を取得しようとする場合、高水準のスキルが不可欠であり、英語に苦手意識があると、英語のための合理的な調整を受けられる可能性は低くなります。これは、オーストラリアの法律で、卒業前に英語と数学のスキルをテストする必要があるためです。とはいえ、私たちの所には、教職課程を修了し、現在グリフィスや他の大学で教職課程に就いている手話使用者のろうの学生がたくさんいますので、それも可能なことなのです。

            • #2079

                4.     オーストラリアの多くのろう者は優れた言語スキルを持っていて、オースランを使えて、英語で文章を書くことができます。どのようにして、これを実現しているのでしょうか?

                これは一般的な質問なので、具体的にお答えすることはできませんが、オーストラリアの教育システムは、クラスにオースランの通訳を配置したり、主要科目の支援をしたりすることで、ある程度役に立っています。完璧ではありませんし、現在の制度では、良い成績をとれないろうの学生がいることも事実ですが。また、大学入学前に学校で習わなかった学習スキルを補うことができる、素晴らしい専門教育システムもあります。

                多くのろうの学生は、理想的とは言えない英語力をもって大学に入学しますが、コースの固有の要件を満たすことができる限り、英語力と筆記課題については、我々の方である程度サポートすることができます。学生のスキルを高めるために、英語の橋渡しコースを用意しています。

              • #2080

                  5.     グリフィス大学には職場でのろう者のアクセスを助けるリソースがありますか?

                  ええ、ろうのグリフィス大学職員は、サポートを受けています。連邦政府が提供するスキームにアクセスすることができ、オースランやキャプション支援、技術的な機器の購入に対して、助成を受けられます。

                  グリフィス大学は、ろう学生支援プログラムのスタッフのために視覚で感知できる火災警報器を設置し、オフィスに視覚で感知できるインターフォンを購入し、おおむねスタッフをうまくサポートしてくれています。

                  連邦政府の制度は、オーストラリアで継続的に雇用されている全ての労働者に適用されるので、これはグリフィス大学に限ったことではありません。

                  グリフィス大学は、ろう学生支援プログラムスタッフが他のスタッフにオースランのクラスを教えることを支援しており、より多くのスタッフが、スタッフや学生とのコミュニケーションのためにオースランを学べるようになっています。

                  学生が学位を取得した後、外部の職場のためのリソースを提供することはありませんが、アドバイスはできますし、彼らが選んだ仕事の分野で、ろう者のためのリソースを提供している組織も、数多くあります。

                • #2081

                    6.       (もしいる場合)キャプション担当者は、どのようなトレーニングが必要ですか?例えば、ろう者が医療コースを受講する場合、キャプション担当者に予備知識は必要ですか?

                    グリフィス大学では、キャプション担当者のトレーニングを行っていません。ライブ、クラス内、リモート、そして全てのビデオにキャプションを提供するために、外部機関を利用しています。

                    私たちの仕事量が多すぎるため、キャプションのトレーニングと制作をすべて自分たちで行うことはできません。そのため、大手のキャプション会社に委託していますが、私たちが提供する仕事量は多いため、かなりの額を請求されます。

                    私たちが利用しているキャプション会社は、私たちの卒業生がキャプションプログラムを設計・開発して、教育通訳サポートを確立させた所です。この会社では、スタッフのスキルに合わせて仕事をマッチングしてくれるので、医療用語については、そのような用語に精通している、またはスキルを持っているメンバーが担当してくれます。

                    私たちは、学生がアクセスする前にキャプションを見直し、必要に応じて修正を依頼し、正確さを確保しています。

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